ウイスキーができるまで

初心者でも簡単に頭に入る!ウイスキーができるまでの体験ツアー③

ウイスキー 樽 熟成
akatsuki
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皆さんはウイスキーが出来るまでの工程をご存知でしょうか?蒸溜して作られるお酒ですが、具体的にどのような方法で作られていくのか?そこまで知っている方は少ないのではないでしょうか?そんな疑問を解決するため、皆さんを妄想の中の「ウイスキー体験ツアー」にご招待します❗️

第2までで、大麦に生まれた貴方はウイスキーの赤ちゃん「ニューポット」にまで姿を変えました。最終項では貴方(ニューポット)がで熟成され一人前のウイスキーに育ち、出荷されるまでを紹介したいと思います。

ウイスキーの製造行程 ステップ⑤ 熟成(マチュレーション)※ウイスキーは樽の中で成長する

ウイスキー 熟成 樽樽の中でゆっくりと熟成されるウイスキー

 

蒸留されたばかりの貴方(ニューポット)は無色透明で、元気いっぱいな赤ちゃんのようです。アルコール度数も65〜70%と高く、刺激の強い荒々しいお酒。

貴方(ニューポット)がウイスキーらしい美しい琥珀色で、深みのあるまろやかな風味や味わいを身につけるには、での熟成が不可欠なのです😌☝🏻

この樽熟成の行程、育つ環境や時間によってそれぞれのウイスキーの個性がより変化していきます。年、10年、中には20年、年といった長い期間熟成されるウイスキーもあります。

まさに人間の成長過程を思わせるようなウイスキーの熟成について見ていきましょう☺️

樽熟成の仕組みとは?

樽にニューポットを詰める際は、一般的にアルコール度数を63%前後に加水をしてから詰められます。

貴方(ニューポット)は樽に詰められると、ウェアハウスと呼ばれる「熟成庫」へ運ばれ貯蔵されるのです。年、10年。さらに寝かされる場合もあります。

では、長い熟成期間の間に「」の中では何が起きているのでしょうか??

長期間樽に寝かせることで、蒸留直後の不快な香り刺激が取り除かれ酒質がまろやかになります。更に樽の木材から香り成分であるバリニンや、タンニンなどのポリフェノール色素成分などが溶け出し、複雑な風味や色が貴方(ニューポット)に影響を与えていきます。

熟成樽は「呼吸」をして生きている

ウイスキーは樽の隙間を通して少しずつ蒸発します。そして代わりに外気を取り込んでいるのです😌

つまり「呼吸」をして生きている

この現象を「蒸散」と言います。

この時に不快な香りの一部が樽の外へ放出され、成分の濃縮が生じ熟成が進みます

私はこの「呼吸」をしているウイスキーに、人間らしさを感じてしまいます😌❤️

まるでスヤスヤ眠って成長していく赤ん坊のようですね☺️

樽で熟成している間にウイスキーは「蒸散」し、量が減ってしまいます。これを「エンジェルズシェア」と言います。冷涼なスコットランドでも、年間に2〜3%のウイスキーが減ります。それを「天使が飲んだ分だけウイスキーは美味しくなる」と言われているのです。とても素敵な表現ですね🤗❤️

天使 エンジェル

ウイスキーの成長は育ち方で変わる

私は先程、ウイスキーに人間らしさを感じると言いました。

人間に例えるならば、貴方(ニューポット)が詰められる樽は「家や家庭』。貯蔵される貯蔵庫は住んでいる国や地域と言えます。

なぜなら、詰められるにも木の素材大きさ。貯蔵される貯蔵庫には気温湿度標高、その蒸留所の土地柄が大きく関わってくるからです。

樽の種類

樽とは、貴方(ニューポット)が住む家庭環境のようなものですね😌

樽はカスクバレルとも呼ばれ、全てがオーク(ナラの木)を使用しています。

中でも一般的なのはアメリカンホワイトオークヨーロピアンオーク(コモンオーク)などです。材質はもちろんですが、その樽が新品なのか他のお酒が入っていた樽なのかによっても、味わいに大きく影響してきます

また樽の大きさも熟成に大きな影響をもたらします。

  • 一般的には大きい樽熟成が遅く小さい樽熟成が早いと言われています。中に入っているウイスキーが樽に触れる表面積が違うからです。

樽のお話に関してはとても複雑なので、今後違う記事で詳しく解説してみたいと思います☺️

蒸留所の土地柄熟成庫の環境での違い

樽の保管方法保管環境によっても、ウイスキーの熟成に様々な影響をもたらします

例えば、蒸留所の標高平均気温湿度寒暖差の度合いに大きな違いが生まれます。

気温が高い方が「蒸散」も進みやすく、熟成も早くなると言われています。

また、蒸留所がに囲まれていたり、海沿いに建っていたりと周りの環境も影響をもたらします。前述したように樽は「呼吸」をしています。よって外の空気の香りなども取り込みます。極端に言えば、森の香り海の香りがウイスキーに染み込んでいくイメージですね☺️

熟成庫自体の環境にもそれぞれ違いがあります。

  • ダンネージ式・・・伝統的な熟成庫の方式で、土の床の上に木のレールを敷き、そこに樽を並べます。その上に更にレールを乗せ3段まで積んで貯蔵します。床が土になっているため、その土地の風土がよりウイスキーの熟成に影響を与え、蒸留所の個性が引き立ちます。
  • ラック式・・・鉄製の棚に樽を並べていく方式で、ダンネージ式よりも大量の貯蔵が可能です。大きい蒸留所ではダンネージ式と並行して採用している場合が多いです。積み上げる段も高く、熟成庫内の温度管理も重要になります。

ウイスキーの熟成には、化学理論だけでは説明できないことが多くあります。言わば「自然の神秘」です😌☝🏻例えば、同じ材質同じ大きさの樽を、同じ熟成庫同じ期間保管したとしても、それぞれが同じ味わいになるかは分かりません。そんな不確定なことすらも、私はウイスキーの魅力だと思います☺️❤️長い年月をかけて、樽を開けた時に答えが分かる。答えが出るまでに何十年かかるのか、、、。人生をかけた壮大なお酒。それがウイスキーなのです🥃

ウイスキーの製造行程 ステップ⑥ ブレンディング行程 ※ブレンドによってウイスキーは完成する

熟成を終えたウイスキー達ひと樽ごとに違う個性を持つウイスキーたち

 

長い熟成期間を終えた貴方はついに、一人前のウイスキーの原酒として成長しました。

もちろんそのままでも素敵な魅力を持ったウイスキーですが、そのままボトルに詰められるわけではありません。

ほとんどのウイスキーの場合、商品として完成する味わいや香りがすでに決められています

それぞれの蒸留所は、〇〇10年〇〇18年といった具合に、そのボトルごとに常に一定の品質を保つ必要があるため、貴方以外のウイスキーたちも吟味し、ブレンドをして目標の味わいを作り出すのです。

ここで活躍するのが「ブレンダー」と呼ばれるウイスキー職人です。

ブレンダーは決められたレシピをもとに、いくつもの樽を厳選し、自らのでウイスキー原酒をブレンドしていきます。

蒸留所が目標とする味わいに最大限近づけるのです。時には数樽多い時には数十樽をブレンドし、テイスティングを繰り返し、それぞれの樽の構成比率を見定めていきます。

言わば、その蒸留所の製品の運命を握っている。「プロ中のプロ」と言える存在です。

そしてようやく貴方は、蒸留所の1つの作品となるウイスキーとして完成するのです😌☝🏻

熟成が自然が生み出す「神秘」なら、ブレンディングは人が作り出す「芸術」。全ての要素が重なり合って、ウイスキーは出来上がるのです🥺❤️

ウイスキーの製造行程 ステップ⑦ 瓶詰め行程 ※ボトリング

瓶詰め ボトリング長い年月をかけ造られたウイスキーは、ボトルに詰められ出荷される

 

ブレンディング行程でレシピが決まり、ブレンドされたウイスキーはようやくボトルに詰められます。

まずは不純物をフィルターにかけて取り除きます。樽から出てきたウイスキーは、アルコール度数が60%前後あり、それぞれの商品に決められているアルコール度数まで加水して薄められます。※一般的には40〜46%ほどに合わせられることが多い。

中には、加水せずにそのまま瓶詰めする場合もあり、「カスクストレングス」と呼ばれるアルコール度数の高い商品となります。

冷却濾過とは?・・・ウイスキーの中には低温になった時に、白く濁った成分が沈殿する場合があります。味わいに影響はありませんが、消費者にいい印象を与えないこともあり、あえて冷却をして白い沈殿物を取り除く作業冷却濾過チルフィルタード)といいます。※なかには味わいを優先するため冷却濾過をしない商品もあり「ノンチルフルタード」と呼ばれています。

こうして無事にボトリングされた貴方は、「最高のウイスキー」として消費者の元へ旅立つのです❗️

ウイスキー スプリングバンク

 

akatsuki
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いかがだったでしょうか?大麦として生まれてから、沢山の行程と長い年月をかけた熟成を経て、1本のウイスキーが完成しました。これほどまでに時間のかかるお酒は中々ありません。そんなお酒だからこそ、作り手や消費者に情熱ロマンを感じさせるのではないでしょうか?見ていただいた皆さんのウイスキーを知るきっかけに少しでもなれば嬉しいです。ありがとうございました。

 

 

 

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