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ウイスキーの主役❗️大麦が生まれる物語🥃
ウイスキーができるまで。そこには長い物語があります。
色々な解説記事や本などで調べることはできますが、複雑でなかなか頭に入ってこないことが多いですよね。
そこで皆さん。是非ご自身が『大麦』に生まれ変わったと「妄想」してみましょう✨
目を閉じて、想像を膨らませてください😌
ただし、目を閉じたままだと記事を読めませんので想像が終わったら開けてくださいね😅☝🏻
それでは、貴方(大麦)の誕生から物語をスタートさせましょう!
大麦が生まれる季節
貴方は、スコットランド🏴の広い大地に生まれた「大麦」です。
晴れの日も、雨の日も風になびき、収穫の時を待っています。
そう、美味しいウイスキーになるために、、、。
生まれは3月下旬。(天候によって前後しますが、3月〜4月上旬に種を蒔きます)
貴方(大麦)の正式な品種は『二条大麦』
大麦には成熟の時期によって「早生品種」と「晩生品種」に分かれます。
- 早生品種・・・およそ8月に収穫される
- 晩生品種・・・およそ9月に収穫される
ウイスキーになる貴方(大麦)は晩生品種です。
コンチェルト、オクティビア、オデッセイ、ベルグレイヴィア。
ウイスキーに使われる様々な品種はどれも晩生品種に分類されます。
大麦が収穫される季節
夏場に太陽🌞をいっぱいに浴びた貴方(大麦)はしっかりと成長します。
そして9月、いよいよ収穫される時が来るのです。
巨大なトラクターで刈り取られていく貴方(大麦)。少し痛そう😂
収穫量はその年の天候によって大きく左右されます。
- 気温・・・生育時期の気温が低く、雨が多い年には収穫がかなり遅れます
- 日照量・・・雨が多い年は日照時間も少なくなり成長が遅くなってしまいます
日本のお米もそうですが、農作物はその年の天候が重要です。普段私たちは製品として出来上がったものを見ているだけですが「農業」とは天からの恵みがあって成り立つ大切なお仕事と再認識してしまいますね😌☝🏻
生まれてから約半年。収穫された貴方(大麦)はまだまだ未完成。
美味しいウイスキーになるため、貴方(大麦)はさらに進化していきます🤗
ここからはウイスキーができるまでの工程を一緒に体験していきましょう!
ウイスキーの製造工程 ステップ① 製麦工程(モルティング)
ウイスキーを作るには、今の貴方(大麦)のままでは完成できません。
そこで貴方(大麦)は進化を遂げます!!👀
貴方は大麦からモルト(大麦麦芽)へ姿を変えるのです!※そう、モルトウイスキーのモルトですね
麦芽とは・・・つまり大麦が発芽した状態のことです🌱
ウイスキー造りには、大麦が発芽する際に生成される酵素の働きが必要不可欠だからです!
浸麦・撹拌作業
貴方(大麦)は水に浸けては空気にさらす工程を繰り返されます(浸麦作業)
貴方(大麦)の水分量が約45%程になったら(お風呂でのぼせた感じ?)、12度〜18度の湿度が高く保てれた部屋に入り広げられます。※上記の写真のイメージですね😌
床に広げられた貴方(大麦)は数時間おきに撹拌(かくはん)され酸素を供給しながら発芽を促されるのです。※モルティングは現在機械化が進んでいますが、伝統的に手作業で撹拌を行う蒸留所もあります・・・フロアモルティングと呼ばれます
5〜7日かけて空気を送り込まれた貴方(大麦)は遂にモルトへと進化しました!🤗🎉
この後、これ以上発芽が進みすぎないように貴方(モルト)は乾燥塔へ送られます。
乾燥作業
キルン(伝統的な三角の屋根がついた)と呼ばれる乾燥塔へやってきた貴方(モルト)は発芽を止めるために下から燃料を燃やされて乾燥させられます。
水分量が4.5%ほどになった貴方(モルト)は保存性まで身につけて進化が完了するのです。
この乾燥工程で使用される燃料によって、貴方(モルト)の風味に違いが出ます。燃料には無煙炭やピート(泥炭)が使用されますが、ここではピート(泥炭)を覚えておきましょう。ウイスキーに独特なスモーキーフレーバーを与える名脇役です!
ピート(泥炭)について分かりやすく解説
スコッチウイスキーの魅力を語る上で欠かせないアイテムの一つがピート(泥炭)。
前述した通り、ピートを燃やして乾燥させることで貴方(モルト)に煙臭さをまとわせます。※人間で言うと焼肉屋に長時間いる感じですかね😅☝🏻
ピートって何なの?
主に寒冷地の湿地帯などに植物が枯れて堆積し、長い年月を経て炭化した泥の炭のこと。スコットランドのいたる所に広がっています。
長い年月と言われていますが、具体的にどのぐらいで燃料にできる量が体積するのでしょう?
ピートが生成される速度は1年間でわずか1mm程度、10cmのピート層であれば100年の時間がかかっているわけですね😳ここでも自然に感謝する気持ちが湧いてきます🥺
どのように燃料にするのでしょう?
体積したピートを掘り出すと、水分が大量に含まれています。
掘り出したピートを1年以上乾燥させてブロック状の炭にして燃料にするのです😌☝🏻
ピートそれぞれにも個性がある
スコットランドで、ピートの元となる植物は主に「ヘザー」と呼ばれる植物です。
スコットランドでは非常にポピュラーな植物で、夏場には「ヘザー」で埋め尽くされる場所も沢山あるようです。ピンク色のとても綺麗な花🌸で素敵ですね☺️
スコットランドの内陸部で採れるピートにはヘザーなどが大量に含まれています。
また、「アイラ島」などの海に面した土地から採れるピートには海藻などに含まれる「藻」や「苔」が混ざり、内陸部のピートとは違う個性をウイスキーにもたらします。
つまり、その土地ごとの植物も種類は様々で、影響するフレーバーも変わります。
ウイスキーの個性により違いをもたらす燃料。それがピートなのです!
もちろん乾燥にピートを用いない場合も多く、乾燥させたモルトはピーテッド麦芽、ノンピーテッド麦芽と分けて呼ばれます。
ピートはウイスキー選びには重要なファクターです!乾燥に使用されるピートの種類や量も蒸留所によって異なります。好き嫌いもここで別れることがあるので、ぜひ頭の片隅に覚えておいてください🤗
第2項をご覧になりたい方はこちらです☺️👇❤️
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